耳管が機能しなくなるには次の3つの原因が挙げられます。
1)急性中耳炎
急性中耳炎になると、鼓室粘膜の腫れによって耳管の開口部が狭くなり、耳管の通気性が低下します(右図)
2)いろいろな鼻の病気、鼻咽腔そのものの病気
アデノイドやアレルギー性鼻炎、副鼻腔炎がその代表的なものです。どちらも鼻粘膜の腫脹をおこし、そのために耳管の開口部を通りにくくします。
3)年齢
耳管の働きは年齢と共に変化しますので、幼児期と老年期にはその働きが十分ではないのです。滲出性中耳炎は、幼児期から小学校の低学年にかけてと、60歳以降に多く見られます。