鼻腔粘膜焼灼術は、鼻づまりに対して最も有効な予防策です!
花粉症の症状でもっともつらいのが鼻づまりです。また、この鼻づまりが薬の治療で一番効きにくい症状なのです。この鼻づまりに対して最も有効な予防策が鼻腔粘膜焼灼術です。
鼻腔粘膜焼灼術は、文字通り、鼻の粘膜を焼いて減量するという方法で、高周波メスを使う方法とレーザーを使う方法とがあります。当院ではより安全性の高い高周波凝固という方法を採用しています。
●高周波凝固術の効果1
花粉症では鼻の粘膜がはれて空気の通り道が狭くなることで鼻づまりを引き起こしています。高周波凝固術では鼻粘膜の腫れた部分を焼いて粘膜を減量し、鼻づまりを改善します。
●高周波凝固術の効果2
高周波凝固術は鼻の粘膜を減らすのと同時に粘膜表面を硬くします。
花粉症の症状の程度は、粘膜から侵入する花粉の量で決まります。つまり、高周波凝固術で、鼻粘膜を 減量させたり、粘膜を硬くすることで花粉の侵入量がグッと減るのです。そのため、くしゃみや鼻水を改善するという間接的な効果も見込めます。
スギ花粉症の予防として行う場合には、例年、1月下旬から2月上旬をお勧めしています。手術は外来で簡単に受けて頂けます。個人差はありますが、数ヶ月~数年程度の効果が期待できます。
手術までの流れ
【手術前】
・受診して頂き、手術可能な場合術前検査施行(アレルギー検査)。
・手術日時をご相談の上、決定。
【手術当日】
・局所麻酔(麻酔薬のついた綿花を鼻に入れます)。
・高周波凝固術をします。3~4分。
【手術1週間後】
・経過診察(術後処置)。
※効果は50~90%で、1回の治療では不十分な場合もあります。
※全ての症状がなくなるわけではありません。
手術費用
7,000~8,000円程度(3割負担の方)。